DAISY制作プロセス
マルチメディアDAISY図書の制作は、考えるほど難しくなく、意外に簡単で面白いプロセスです。 中学生たちが制作している例があるようです。もちろん、すべての制作プロセスを一人でこなすのも可能ですが、画像処理、テキスト編集、ナレーション吹込み、音声編集などに分けて担当する方法もとれます。
画像処理
1) まず、スキャナーで、本を画像としてとりこむ。
最近ではプリンターとスキャナーの複合機がふえていますが、画像からテキストを読み出すOCRソフトもついているし、最終的に焼きつけたCDにラベル印刷もできるので便利です。絵本の場合、両面見開き画像が多いので、その場合はできれば本を分解してスキャンします。また、表紙から裏表紙まですべてスキャンして編集前原図として保存しておくこと、原稿の傾きを避けること、裏側に黒い紙をあてて裏面の文字や画像が透けて写らないよう注意します。
2)画像から写真や図を取り出して編集する。
写真編集ソフトのPhotoshopやGIMP、 お絵かきソフトのPixia などを使って必要な写真や絵・図のファイルをつくります。 画像の合成や修正は縮小前の大きな画像で行って編集原図として保存し、それを必要な大きさの画像に縮小します。スキャンした編集前原図とそれを処理した編集原図はあとでの再編集や大きさ変更のため大切に保存しておくこと。
テキスト編集
3)画像データから文章をOCRで読み取りテキストファイルにして校正します。OCRにより読み取ったテキストには読み取りミスが多いので、18ポイントぐらいに拡大して注意深く校正します。
4)htmlファイルの作成。
校正したテキストファイルに画像を配置してhtmlファイルを作成します。 DINFからhtmlコンバーターがダウンロードできますが、使うタグはきわめて限られているのでコンバーターはそれほど必要ではありませんが・・。
5)html-チェック(DAISY Validator)
SigtunaでDAISY変換する前に、htmlファイルに誤りがないか Another HTML-lint でチェックします。誤りがあるとSigtunaでもどのファイルに誤りがあるか示されますが、そこからミスを捜すより、ファイル毎にチェックするValidatorの方がはるかに容易です。
6)SigtunaでDAISY変換する。
SigtunaDAR3でDAISY変換してテキストと音声をシンクロさせるためのSMILファイルを生成します。ナレーションを入れる前に、DAISY変換したファイルをバックアップしておくことをすすめます。htmlファイルは、変換時に自動的にバックアップ保存されます。
ナレーションの吹込み
7)音声を吹き込む。
テキストとシンクロさせて音声を吹き込みます。 音訳者とパソコン操作者が別の場合でも、一緒に作業するのが効率的です。読み間違えがあった場合は、何度でも読み直してそのまま録音し、あとで編集します。 あとで修正再録音すると、録音レベルや音質が変わることが多いので要注意。
ハイライト毎に録音するのが普通ですが、ハイライトとは無関係にまとめて録音して、編集でテキストとシンクロさせることもできます。あるいは、ナレーションを別の機器で録音してインポートすることも可能です(ただし録音ファイル形式が一致していることが必要)。もっともしやすい方法を選択します。ただ、いろいろな原因からくるノイズに注意。
